

⚫︎ Kintsugi
金継ぎ
割れも欠けも、“景色”に変える日本の修復技法「金継ぎ」
金継ぎ(きんつぎ)とは、割れたり欠けたりした器を漆で接着し、継ぎ目に金粉や銀粉を蒔いて仕上げる伝統的な修理方法です。
壊れた痕跡を隠すのではなく、あえて装飾として際立たせることで「唯一無二の景色」へ昇華させるのが特徴。
「直して使い続ける」という精神を体現する技法として、国内外で高く評価されています。

本金継ぎ
⚫︎本金継ぎとは
本漆と金粉を使った、最 も本格的な修復方法
「本金継ぎ」は、天然の漆(うるし)と純金粉や銀粉などを用いて、欠けや割れた器を丁寧に修復する、日本の伝統的な金継ぎ技法です。
素材・工程ともに古来の方法を守り、破損を「景色」として活かしながら、器そのものの価値と美しさを引き出します。
⚫︎特徴と魅力

天然素材による深い艶と質感
本漆のもつ自然な艶や透明感、奥行きのある風合いは、合成樹脂では再現できない独特の美しさがあります。また、使い込むほどに深みが増し、経年変化も味わいになります。

高い耐久性と実用性
しっかりと乾燥・硬化させた本漆は、耐水・耐熱性に優れ、日常使いにも適しています。ただし、急激な温度変化や食洗機などには注意が必要です。

日本文化としての価値
本金継ぎは、修復であると同時に「再生の美」を表現する芸術でもあります。器と向き合う時間や、ものを大切にする心も含めて体験できるのが、本金継ぎの魅力です。
⚫︎工程について
STEP01
欠けや割れた部分の接着(麦漆や刻苧)
STEP02
補修部位の成形・研磨
STEP03
下塗り・中塗り・上塗り(漆)
STEP04
金粉・銀粉などの蒔きつけ
STEP05
乾燥・仕上げ
⚫︎注意事項
■本漆は体質によりかぶれる可能性があります。(修理を承る際は適切な管理環境で作業いたします)
■完全硬化までに時間を要するため、納期には余裕をもってご依頼ください。
■修復跡は意図的に見えるよう仕上げる「見せる修復」が基本となります。
⚫︎本金継ぎはこんな方におすすめです
■思い出の器を本格的に修復し、長く使いたい
■美しさと実用性を兼ね備えた金継ぎを求めている
■器と向き合い、ものを大切にする時間を大切にしたい

